AIが音楽制作に広く導入される時代。
「AIは創造を奪うのか、それとも可能性を広げるのか」
この問いに対して、実際にAIを取り入れながら音楽活動を続けてきた立場から、冷静かつ真摯に向き合い、今の考えを記します。
AI時代における音楽制作の意味
現代は、音楽制作にAIを取り入れることについて様々な意見が交わされる時代になりました。
確かに、生成AIによる大量生産コンテンツが問題視される場面もあります。ですが、私はAIを「創造性を奪う存在」とは捉えていません。
むしろ、人間の可能性を広げるための最高のツールだと考えています。
フィジカルな演奏とAI制作の間にあるもの
私自身、音楽制作において最大の制約は「時間」でした。
また、フィジカルな演奏による音楽の高揚感や仲間との一体感も体験してきました。
そうした体験を経てもなお、AIを使った音楽制作で得られる感動は、決して劣るものではありません。
AIを用いて生まれたサウンドに心を震わせたとき、そこにあるのは「楽をした結果」ではなく、試行錯誤の末にたどり着いた感情の結晶です。
数多くのプロンプト作成、音の取捨選択、世界観の構築──そのプロセスには、人間の想像力が確かに介在しています。
人間とAIは対立しない──創作の歴史を振り返って
私は、伝統的な方法で音楽を作り続ける人たちを深く尊敬しています。
その熱量、リアリティ、積み上げた技術はかけがえのないものです。
しかし、AIを使うことが安易な近道だとする見方には違和感を覚えます。
- エレキギターも、アンプというテクノロジーなしには存在しえません。
- 808ベースも、電子技術によって初めて可能になった表現です。
テクノロジーは常に人間の創作を拡張してきました。
AIもまた、その延長線上にあるだけなのです。
AIは魔法の杖ではありません。
触れた人間の情熱や発想を増幅する“鏡” だと私は考えています。
なぜ私はAIと共に音楽を作り続けるのか
AIを用いることは、制作を「楽にする」ためではありません。
より自由に、より豊かに、人間らしい物語を音楽に映し出すための選択肢です。
生まれ方が違っても、目指すものは変わりません。
「誰かの心にそっと触れる音をつくりたい」 — この想いは、過去も現在も、そして未来も一貫しています。
おわりに──AIとともに広がる未来へ
AIという存在をどう捉えるかは、最終的には個々の価値観に委ねられるでしょう。
しかし私は、AIをかけがえのないパートナーと捉えています。
これからも、人間の感情と想像力を大切にしながら、AIと共に音楽を届けていきます。
Japanese Phonk – Lofi Beats
私が運営しているYouTubeチャンネルです。もしよろしければ聞いてみていただけると嬉しいです。